(この記事は2007年11月9日の再送となります)
インドアスキー場があることで有名なオランダ・LandgraafでFISレースが昨日行われた。
インドアスキー場があることで有名なオランダ・LandgraafでFISレースが昨日行われた。
ここの会場は2005年ヨーロッパカップの時はノックアウト方式で行われ生田康宏、吉岡大輔などが出場したことがある。だが今回は通常の2本制である。ヨーロッパ遠征中のナショナルチーム勢も出場しており日本勢のトップは昨年全国高校選抜で2冠を達成した石井智也(北照高校)の66位が最高で合計タイム50秒78だった。その他の日本勢の成績は昨年W杯デビューを果たした花田将司(北海道東海大)が70位、佐藤翔(日本大学)77位、大越龍之介(北海道東海大)80位、及川貴寛(中央大学)87位という結果だった。
タイムを見ての通り23秒から26秒前後で終わるため、一回のミス、細かいミスがタイム差となって表れるコースだ。トップと1秒以内に31人、2秒以内に59人という大接戦となるため、誰が勝ってもおかしくないレースなのだが、そんな状況でもワールドカップクラスの選手はちゃんと上位を占めており、実力の差がハッキリと出る。また、タイム差を見ると0.02秒差など百分の一秒で決まるスリリングな世界であり、従来のスラロームとは違ったレース展開となるため別のトレーニング方法、戦略が必要かもしれない。陸上で言えば短距離に当たる種目であり、今までのスラローム(スキー競技)には無い短さである。技術や瞬発力などのフィジカルはもちろん、チューナップやワクシングなどもかなりのウエイトを占めるのではないだろうか。そのため20秒台で終わる短いコースは技術だけではなく、ワクシングやチューンナップ、マテリアルなど競技スキーの総合的な力がよりハッキリと表れるレースとなっている。
それにしても同タイムの選手がこのレースは多い。それだけ僅差なのだが、オリンピックやW杯を見てていつも思うが、2000年以降アルペンスキーは同タイムが増えている。そろそろ1000分の一秒の計測器を導入し、F1のように1000分の1秒を争う世界に移行したほうが良いような気がするのは私だけだろうか。もし仮に1000分の1秒でタイムが計測されるとマテリアルもミクロの世界になっていく。1000分の1秒の世界であるF1は職人が部品をすべてミリ単位で調整し、フェラーリのボルトであるポジポリーニ、ウィリアムズのボルト職人などはボルト作りだけで一生をかけたりする。コンピュータでは調整できない「感覚」は職人にしかできないそうである。そして1000分の1秒で勝つため、1周1周タイムを計測し、コンピュータのデータベースに記録し、どのパーツが良いか何度もテストするのがF1の世界である。
今後地球温暖化によりインドアスキー場が将来的に増え、今回のようなスキーレースが増加するのであればスキーチームの有り方、マテリアルの有り方も変わるのではないだろうか。0.01秒差、0.02秒差の選手の実力は恐らく変わらないだろう。そうなるとワックスやマテリアルの責任が当然大きくなっていく。でないと今大会のように1秒遅れただけで30位以下になってしまうという事態になる。もしこれがワールドカップだった場合、1本目0.5〜1秒遅れただけで2本目に進めないという事態である。
インドアスキーレースが本格的になり、アルペンスキー競技は新たな時代に入ったと言えるのではないだろうか。50秒から60秒のスラロームは陸上のタイム言えば400m、このレースはタイム的に200m走とまったく違う時間枠のため「新種目」という見方をしても過言ではない。陸上は100mと200mでは完全に別の種目として扱っているし、400mの選手と100mの選手では練習の仕方も変わり、明らかに体型も変わる。インドアの場合50秒と20秒のスラロームは「違う種目」という「発想」を持たないと、恐らく20秒のレースでは勝てないだろうと思う。
優勝はカナダのSTUTZ Paulで合計タイム48秒39。アラン・バクスター(イギリス)は11位、キリアン・アルブレヒト(ブルガリア)は17位という結果だった。リザルトは以下の通り。
*右がFISポイント
1 STUTZ Paul CAN 23.50 24.89 48.39 11.25
2 INNERHOFER Christof ITA 23.21 25.20 48.41 11.50
3 BRENNER Hannes AUT 23.42 25.05 48.47 12.26
4 SEMPLE Ryan CAN 23.77 24.74 48.51 12.76
5 HARGIN Mattias SWE 23.33 25.22 48.55 13.27
6 BECHTER Patrick AUT 23.38 25.22 48.60 13.90
7 PESCOLLDERUNGG Manuel ITA 23.91 24.72 48.63 14.28
8 TISSOT Maxime FRA 23.64 25.00 48.64 14.40
9 MYHRE Lars Elton NOR 23.66 25.02 48.68 14.91
9 SCHOERGHOFER Philipp AUT 23.56 25.12 48.68 14.91
11 BAXTER Alain GBR 23.91 24.85 48.76 15.91
12 RAINER Niklas SWE 23.91 24.87 48.78 16.17
12 FALCOZ Lucas FRA 23.36 25.42 48.78 16.17
14 BJOERGVINSSON Bjoergvin ISL 24.00 24.82 48.82 16.67
15 PAQUIN Pierre FRA 23.30 25.53 48.83 16.80
16 HOROSHILOV Alexandr RUS 23.96 24.90 48.86 17.17
17 KOGLER Stefan GER 23.68 25.22 48.90 17.68
17 ALBRECHT Kilian BUL 23.72 25.18 48.90 17.68
19 PICHOT Sebastien FRA 23.41 25.56 48.97 18.56
20 SORREL Sebastien FRA 23.86 25.12 48.98 18.69
21 BARRETT Scott CAN 23.87 25.12 48.99 18.81
22 OBERT Anthony FRA 23.75 25.32 49.07 19.82
23 ANDERSSON Magnus SWE 23.65 25.44 49.09 20.07
24 MCDONALD Paul USA 23.85 25.28 49.13 20.58
25 BYLUND Peter SWE 23.87 25.31 49.18 21.21
26 HOERL Wolfgang AUT 23.67 25.52 49.19 21.33
27 BAECK Axel SWE 24.06 25.18 49.24 21.97
28 FISCHER Daniel GER 23.95 25.33 49.28 22.47
29 OLSSON Matts SWE 24.06 25.23 49.29 22.60
30 KUERNER Miha SLO 23.95 25.41 49.36 23
日本勢
66 ISHII Tomoya JPN 24.61 26.17 50.78 41.38
70 HANADA Masashi JPN 24.56 26.50 51.06 44.91
77 SATO Sho JPN 25.03 26.46 51.49 50.33
80 OHKOSHI Ryuunosuke JPN 25.10 26.50 51.60 51.71
87 OIKAWA Takahiro JPN 25.75 29.28 55.03 94.95
タイムを見ての通り23秒から26秒前後で終わるため、一回のミス、細かいミスがタイム差となって表れるコースだ。トップと1秒以内に31人、2秒以内に59人という大接戦となるため、誰が勝ってもおかしくないレースなのだが、そんな状況でもワールドカップクラスの選手はちゃんと上位を占めており、実力の差がハッキリと出る。また、タイム差を見ると0.02秒差など百分の一秒で決まるスリリングな世界であり、従来のスラロームとは違ったレース展開となるため別のトレーニング方法、戦略が必要かもしれない。陸上で言えば短距離に当たる種目であり、今までのスラローム(スキー競技)には無い短さである。技術や瞬発力などのフィジカルはもちろん、チューナップやワクシングなどもかなりのウエイトを占めるのではないだろうか。そのため20秒台で終わる短いコースは技術だけではなく、ワクシングやチューンナップ、マテリアルなど競技スキーの総合的な力がよりハッキリと表れるレースとなっている。
それにしても同タイムの選手がこのレースは多い。それだけ僅差なのだが、オリンピックやW杯を見てていつも思うが、2000年以降アルペンスキーは同タイムが増えている。そろそろ1000分の一秒の計測器を導入し、F1のように1000分の1秒を争う世界に移行したほうが良いような気がするのは私だけだろうか。もし仮に1000分の1秒でタイムが計測されるとマテリアルもミクロの世界になっていく。1000分の1秒の世界であるF1は職人が部品をすべてミリ単位で調整し、フェラーリのボルトであるポジポリーニ、ウィリアムズのボルト職人などはボルト作りだけで一生をかけたりする。コンピュータでは調整できない「感覚」は職人にしかできないそうである。そして1000分の1秒で勝つため、1周1周タイムを計測し、コンピュータのデータベースに記録し、どのパーツが良いか何度もテストするのがF1の世界である。
今後地球温暖化によりインドアスキー場が将来的に増え、今回のようなスキーレースが増加するのであればスキーチームの有り方、マテリアルの有り方も変わるのではないだろうか。0.01秒差、0.02秒差の選手の実力は恐らく変わらないだろう。そうなるとワックスやマテリアルの責任が当然大きくなっていく。でないと今大会のように1秒遅れただけで30位以下になってしまうという事態になる。もしこれがワールドカップだった場合、1本目0.5〜1秒遅れただけで2本目に進めないという事態である。
インドアスキーレースが本格的になり、アルペンスキー競技は新たな時代に入ったと言えるのではないだろうか。50秒から60秒のスラロームは陸上のタイム言えば400m、このレースはタイム的に200m走とまったく違う時間枠のため「新種目」という見方をしても過言ではない。陸上は100mと200mでは完全に別の種目として扱っているし、400mの選手と100mの選手では練習の仕方も変わり、明らかに体型も変わる。インドアの場合50秒と20秒のスラロームは「違う種目」という「発想」を持たないと、恐らく20秒のレースでは勝てないだろうと思う。
優勝はカナダのSTUTZ Paulで合計タイム48秒39。アラン・バクスター(イギリス)は11位、キリアン・アルブレヒト(ブルガリア)は17位という結果だった。リザルトは以下の通り。
*右がFISポイント
1 STUTZ Paul CAN 23.50 24.89 48.39 11.25
2 INNERHOFER Christof ITA 23.21 25.20 48.41 11.50
3 BRENNER Hannes AUT 23.42 25.05 48.47 12.26
4 SEMPLE Ryan CAN 23.77 24.74 48.51 12.76
5 HARGIN Mattias SWE 23.33 25.22 48.55 13.27
6 BECHTER Patrick AUT 23.38 25.22 48.60 13.90
7 PESCOLLDERUNGG Manuel ITA 23.91 24.72 48.63 14.28
8 TISSOT Maxime FRA 23.64 25.00 48.64 14.40
9 MYHRE Lars Elton NOR 23.66 25.02 48.68 14.91
9 SCHOERGHOFER Philipp AUT 23.56 25.12 48.68 14.91
11 BAXTER Alain GBR 23.91 24.85 48.76 15.91
12 RAINER Niklas SWE 23.91 24.87 48.78 16.17
12 FALCOZ Lucas FRA 23.36 25.42 48.78 16.17
14 BJOERGVINSSON Bjoergvin ISL 24.00 24.82 48.82 16.67
15 PAQUIN Pierre FRA 23.30 25.53 48.83 16.80
16 HOROSHILOV Alexandr RUS 23.96 24.90 48.86 17.17
17 KOGLER Stefan GER 23.68 25.22 48.90 17.68
17 ALBRECHT Kilian BUL 23.72 25.18 48.90 17.68
19 PICHOT Sebastien FRA 23.41 25.56 48.97 18.56
20 SORREL Sebastien FRA 23.86 25.12 48.98 18.69
21 BARRETT Scott CAN 23.87 25.12 48.99 18.81
22 OBERT Anthony FRA 23.75 25.32 49.07 19.82
23 ANDERSSON Magnus SWE 23.65 25.44 49.09 20.07
24 MCDONALD Paul USA 23.85 25.28 49.13 20.58
25 BYLUND Peter SWE 23.87 25.31 49.18 21.21
26 HOERL Wolfgang AUT 23.67 25.52 49.19 21.33
27 BAECK Axel SWE 24.06 25.18 49.24 21.97
28 FISCHER Daniel GER 23.95 25.33 49.28 22.47
29 OLSSON Matts SWE 24.06 25.23 49.29 22.60
30 KUERNER Miha SLO 23.95 25.41 49.36 23
日本勢
66 ISHII Tomoya JPN 24.61 26.17 50.78 41.38
70 HANADA Masashi JPN 24.56 26.50 51.06 44.91
77 SATO Sho JPN 25.03 26.46 51.49 50.33
80 OHKOSHI Ryuunosuke JPN 25.10 26.50 51.60 51.71
87 OIKAWA Takahiro JPN 25.75 29.28 55.03 94.95






